バレーボールのアナリストになると、他の人が入力したスカウトファイルを使わなければいけない場面があります。プロリーグでも学生リーグでも、試合が多いと一人でカバーするのが難しくなるので、このような状況はよくあることです。ただ、このような場面では、他の人が入力したコードを自分仕様に変更しなければなりません。
沢山のスカウトファイルを確認しながら、一つ一つコードを変えていくのは、かなり面倒な作業です。そこで、私たちは試合画面のコード検索に以下の変更と新機能を導入しました。
新しいアドバンスド検索
従来の検索ポップアップを開くと、上部に新しいアドバンスドスイッチが表示されます。これを押すと、新しいテキスト検索モードに切り替わります。この新しい検索は、ビデオ分析やスプレッドシートと同じ検索構文を使用します。コードによる検索なので複雑ではありますが、より優れた、強力な機能です。ここでは、その中で使用できるクエリの例をいくつか紹介します。
*PV# – すべてのPV(ゾーン4からのアタック)の得点
*PV#;Z1 – ホームチームがローテーション1だった時の、すべてのPV(ゾーン4からのアタック)の得点。
VSAND(“*A=”, “*R#;B-0”) – 完璧なレセプションの後のすべてのアタックエラー
利用可能なフィルタの詳細については、チュートリアルのスプレッドシートをご参照ください。
新しい検索結果パネル
検索後に、新しい検索結果パネルが表示されます。このパネルには、すべての検索結果が表示されます。各検索結果をクリックすることで確認したいプレーに移動することができ、コードリストの操作を円滑にできます。また、キーボードショートカットを使って、各項目を移動することもできます。
Shift + Arrow Upで1つ前の検索結果へ、Shift + Arrow Downで1つ次の検索結果へ移動します。
また、下部の「ビデオを表示」ボタンを使えば、検索結果を素早くビデオ分析画面に移行します。この機能は、気になった項目を後で確認するときにとても便利です。
多くのコードを一度で置換・挿入
今回の主な新機能は、検索パターンに基づいてコードを修正・追加する機能です。実例を挙げて詳しく説明します。
例
ディグを 「!」 や 「-」 の評価コードを使わずに入力していた場合に、それらの評価コードが使われているスカウトファイルを受け取ったとします。
この時、「!」を「カバー」に、「-」を「+」に変換したい場合はこのように設定します。
上図のように、3つの条件に分けて置き換える設定をしました。
・1項目
すべてのD!を検索し、カバーを表すコード(C)を追加したD+に置き換えます。
・2項目
すべての「-」の評価を「+」に変換します。
・3項目
アタックを置き換えるのではなく、入力漏れに備え継続になったアタックの後にディグを挿入しています。
Add before/after は、入力しそびれたプレーを素早く補ってくれる素晴らしい機能です。チームなどの項目を自動的に埋めて、必要な手修正を減らしています。
特定の条件を頻繁に使用する場合は、検索ウィンドウの上部に、好きな名前で保存することができます。
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この記事に記載されている変更点は、すべてのVolleyStation Proユーザーに順次公開されます。待ちきれない方は、ユーザーパネルからVS 1.27をダウンロードしてください。
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