リアルタイムでのレポートや分析において、一人のアナリストが提供できるデータの量には限りがあります。トップレベルのアナリストであればプレーのデータをすべて記録することができますが、ディレクションチャートやカスタムコードを入力するのが大変でした。このため、完全な分析は、試合のファイルを修正し完全に入力した後にのみ行うことができました。
今回のリリースでは、この問題に対する解決策を提供したいと考えています。デュアルコーディングでは、作業を2人で分担することができます。2人の入力したコードは即座に結合され、試合中に正確なプレー指示やカスタムコードを含む完全なデータを得ることができます。
デュアルコーディングの設定
デュアル・コーディングの設定に必要なのは以下のようなメインPCのIPアドレスです。
http://192.168.3.2:28354
これはベンチタブレットを接続する際に使用されるアドレスと同じで、タブレットのポップアップから取得可能です。このアドレスをアプリケーションの設定で指定することにより、メインPCに接続することができます。
Dual coding connection
接続の設定を行うとアプリケーションが再起動し、接続したPCのデータを見ることができます。
デュアルコーディングの使用例
デュアルコーディングでのVolleyStation Proの活用法はたくさんありますので、ここではその使用例を紹介します。
2人のアナリストで試合での入力を担当する
デュアル・コーディングの一番基本的な使い方を紹介します。一人のアナリストだけで試合を担当するのではなく、メインのアナリストともう1人のアナリストがそれぞれ別の責任を負うことになります。メインのアナリストはいつも通りの入力を行い、アシスタントはディレクションチャートやカスタムコードの入力、コーディングミスの修正を行います。
このシステムでは、アシスタントがディレクションチャートを入力する際に過去のプレーを見ることができるため、試合中にストリーミングを設定すると効果的です。
アナリストの人数を増やす
これらの機能をデュアルコーディングと呼んでいますが、複数のVolleyStationを接続するメリットは、入力作業だけではありません。メインのアナリストが担当している試合のレポートを、デスクトップPCから実行するという使い方もできます。ベンチタブレットに制限されずに、分析などVolleyStationのすべての機能を試合中に使うことができます。そして、接続数は2人の入力者だけでなく、3人目のアナリストが同時に作業するも可能です。
試合後の修正
試合の修正は大変な作業ですが、デュアルコーディングを使えば大幅な時間短縮が可能です。同じ試合を他の人と一緒に作業することもできますし、別々の試合を個別にカバーすることもできます。あなたの作業が終わった後、他のアナリストはエクスポートファイルを作成し、接続を切った後にそのファイルをインポートすることができます。クラウドソリューションの代わりにはなりませんが、複数のアナリストによる作業の分担がしやすくなるはずです。
試してみよう!
デュアルコーディングは、VolleyStationのサブスクリプションに追加可能なサービスです。詳細については、join@volleystation.com までお問い合わせください。
VS Proをお試しになりたい方は、以下のリンクからお問い合わせください。体験版のお申し込みが可能です。